蚊はなぜ血をすうのか理由が意外?刺されやすい人の特徴は臭いだけ?
キャンプや花火を楽しんだ日、気がついたら蚊にさされて血を吸われていた!
なんていう経験、あなたにもあるんじゃないでしょうか。
私も蚊にさされやすい体質なのか、
他の人は大丈夫なのに私だけ何か所もさされてしまった…
という経験が何度もあります。
蚊にさされた後ってすごくかゆいですし
かきすぎて腫れてしまったり、最悪の場合には跡が残ったりもしてしまうので、
できれば刺されたくないのが本音です。
そもそもなぜ蚊は人間の血を吸うのかご存知ですか?
実はそれは「産卵のため」に「メスだけ」が吸うのです!
どういうことか、詳しく紹介します!
蚊が血を吸う理由が命がけ?実はオスメスで吸うのはメスだけ!
実は、蚊の主食は血ではありません。
蚊のエネルギー源は糖分で、普段は蝶やハチと同じように、
花のみつや樹液を吸って生活しているんです。
血を吸うのは産卵前のメスだけで、オスは一切吸いません。
蚊は体重のわりにたくさんの卵を産むため、
たんぱく質等の栄養素が必要になります。
そこで、人間をはじめ牛や馬・にわとりなどの脊椎動物の血を吸って、
栄養をとっているんです。
蚊の体重は2~3ミリグラムほどですが、
十分に血を吸った後の体重は、6~7ミリグラムにもなります。
つまり、体重の2~3倍の血を吸っているんですね。
重くなりすぎて動けなくなったりすることもあるそうですよ。
それだけ産卵には栄養が必要なんでしょうね。
メスは子孫を残すため、命がけで血を吸いにきているともいえます。
蚊に刺されやすい人の3つの特徴!実は臭いの他にも理由があった!
同じ場所にいても、蚊にさされる人もいれば、
全くの無傷ですむ人もいたりしますよね。
蚊にさされやすい体質って、本当にあるのでしょうか?
実は、蚊にさされやすくなる理由はいくつか考えられます。
▼体温が高い・汗をかきやすい!
蚊の触覚には産毛のようなセンサーが2000本以上生えています。
このセンサーは温度を感知する器官で、
0.05度の変化を察知することができるそうです。
人間の10倍ほどの感度なんですって。
蚊は露出した肌によって温められた、
空気のわずかな温度変化を感じとって、血を吸いにやってくるんです。
さらに、蚊のセンサーは汗の臭いの元となる乳酸や脂肪酸も嗅ぎ分けるんです。
子供のほうが大人より蚊にさされやすかったりしませんか?
それは、子供は新陳代謝が活発で汗をかきやすく、体温が高いからなんですね。
▼お酒を飲んでいる!
キャンプをしてお酒を飲んだ次の日、気がついたら蚊にたくさんさされていた!
なんて経験はありませんか?
お酒を飲むと体内でアルコールが消化・分解されますが、
そのときに大量の炭酸ガスを発生させます。
それが呼気と一緒に口から排出されるので、蚊が寄ってきやすくなるんです。
というのも、蚊は炭酸ガス(二酸化炭素)を感知する能力がとても高いんです。
大気中の二酸化炭素濃度は0.035%、人の吐く息でおよそ4.5%になります。
蚊はわずか0.01%の濃度変化がわかり、
無風状態で呼気が拡散していった5メートル先でも、
感知できる能力があるそうです。
▼黒い服を着ている!
蚊は人間と同じように色を識別することはできません。
しかし、人間の目には見えない紫外線領域の光の波長で、
色を見ていると考えられています。
とある研究所で、黒・青・赤・緑・黄・白のシャツを着て、
蚊が集まる数を比較する実験を行ったそうです。
結果は黒がもっとも集まった数が多く、白がもっとも少いという結果でした。
そして、黒と白を比較すると大きな差がありました。
日焼けをすると蚊にさされやすくなる、という実験結果もあるそうなので、
蚊に刺されたくない人は黒い服は避けたほうがいいかもしれません。
黒は太陽の熱を吸収しやすく、
黒い服を着ていると体温が上がりやすいことも原因ではないか、
とも言われているようです。
蚊が血を吸われるとなぜかゆい?実はアレルギー反応が痒くなる理由!
蚊にさされた後の猛烈な痒みは、実はアレルギー反応なんです。
蚊にさされないように色々工夫をしても、刺されてしまうことはありますよね。
私も蚊にさされやすいと自覚しているので
虫よけスプレーで対策をしたりしていますが、
気がついたら刺されているんですよ…。
そして痒みにおそわれます。
蚊は血を吸うために人間を刺しますが、その時に微量の唾液を注入しています。
この唾液には、気づかれないように血を吸うための麻酔物質や、
吸った血が固まらないようにする物質が含まれていて、
蚊が血を吸う行動を手助けしているんです。
この唾液が私たちの体内に入ったことで免疫が異物だと認識し、
アレルギー反応が起こるんです。
アレルギー反応によりヒスタミン物質が分泌され、
痒みや赤み、腫れなどの症状が出てしまうんです。
確かに蚊にさされる瞬間ってあまり気がつかないですし、
さされた直後だと痒みは感じず、時間が経ってから痒くなりますね。
まとめ
できれば蚊にさされたくないのが本音ですが、
蚊も子孫を残すために必死なんだな、ということが今回分かりました。
蚊の種類は世界中に3500種ほどといわれていて、
日本だけでも112種もの蚊が存在しているそうです。
そして血を吸う蚊はわずか10種類ほどで、
ほとんどの蚊が人間には危害を加えないと言われています。
私は蚊にさされやすいので、
「蚊は血を吸うにくたらしい奴だ!」と思っていましたが、
全ての蚊が血を吸うわけではなかったんですね。
今後は蚊に対して少し寛容な気持ちになれるかもしれません。