電源マークの記号の由来!スイッチでONとOFFがどっちか迷う方にも!
パソコンを使っている方なら、一度は目にしたことのある、
視力検査の上で使いそうなCの形に、棒を突き刺したような電源マーク。
この電源マークのデザインの意味ってご存じですか?
私も電源マークとは認識していましたが、
そこまで深く考えずにクリックし、起動してきました。
でも、改めて見てみると電源ボタンとしては、不思議なデザインですよね。
単純にOFF/ONを応用したデザインって訳でもなさそうだし…。
見方によってはリンゴのようにも見える…。
今回はこの謎に包まれたマークについて、掘り下げていきたいと思います。
電源マークの記号の由来!照明スイッチの記号とも共通する意味が!?
電源マークのデザインは、
電気分野のデータの基礎では「0」が電気が通っていない状態、
「1」が電気が通っているという意味を表しているのだとか!
その0と1を合体させたことにより、
この謎のリンゴマークへと進化を遂げたそうです。
ただ、このデザインについて調べていくと、
当初は電源マークとして使われていたものでなく、
スタンバイ(準備中)で使われていたのだと発覚しました。
確かに、初期のWindows時代のパソコンをお使いになられた経験のある方だと、
このマークが電源マークとして使われ始めたことに、
違和感を覚えた人もいるのではないでしょうか。
なにせWindows終了画面にスタンバイとして表示されていた訳ですので。
初期のWindowsに随分とお世話になった私ですが、
このマーク、実は記憶の片隅にもありませんでした。
お恥ずかしい。
そんなスタンバイマークが、気づけば電源マークとして流用されていた…。
それが正しい、電源マークの由来だそうです。
そして上記で述べた0と1ですが、
皆さんお馴染みのシーソー式スイッチと言われる、
照明などに使われるスイッチにも実は存在するんです。
↓の画像です!
よく見てみると、シーソー部分の右側に棒のようなものがありますよね?
物によっては、この部分が光っていて、
夜でもスイッチがどこにあるか分かるようになっています。
この部分の縦線こそが、電気が通っているという1なのです。
この1部分を押すことによって照明がついた状態「on」に、
反対側を押すと消した状態「off」になります。
あれ、0はどこいった!?
その0なのですが、実際、照明付けるまでは暗闇のなかさ迷うわけでして、
その中で必要なのは「on」の1だけですよね。
照明がついている状態であれば不必要、
ということで1だけの作りとなったそうです。
なので、現在のスイッチは片側に縦線のみが主流になっています。
ちなみに、今回の電源マークの様なデザインを、ピクトグラムと言います。
ピクトグラムとは、ある情報や注意を伝える為、
用いられた簡単な視覚記号の一つなのだそうです。
この視覚記号は二色の明暗がはっきりした図で表現されていて、
代表的な例を出すと非常口のマーク。
あの人が駆け出している有名なマークもピクトグラムです。
ちょっとした豆知識になります。
電源マークの記号は誰のデザイン?実は規格で正式名称がある!
電源マークの正式名称はIEC5009 Standby Symbolというそうです。
この名前で検索をかけたら、しっかりマークが画像一覧に表示されました!
そして、電源マークデザイン者の詳しい情報なのですが、
今は情報通信ネットワーク産業協会と改名した、
CIAJ電子通信工業会という組織が定めたものだそうです。
なんでも、通信機器の製造にあたっているメーカー20社以上から、
設計や工業デザインの部署の方が各社一ずつ選抜され、
その中でデザイン案を出し合い決めたらしく、
かなり大掛かりなものになったみたいですね。
なので、完全内部情報ということもあり、
デザインを誰が行ったかまでは特定できませんでした…残念。
パソコン以外にも使われる電源マーク!身近な家電にも同じ記号が!?
この、一度見たら頭の片隅にどうしても残ってしまう、電源マーク。
実はパソコン以外にも使われているのをご存じでしたか!?
主にパソコンの周辺機器に使用されており、
私の自宅にあるエプソンのプリンターは、このマークが使われています。
他にもないかなーと、自宅を捜索してみたところ、
今やパソコン関連に限らず、電源マークとして様々な物に使われているようです。
まとめ
こんなに奥深い世界だったとは…。
世の中にはこの電源マークと同じく、
意識せずともどんなマークか理解し、馴染んでしまう。
そんなデザインに溢れています。
これを機に、デザインの魅力に触れてみるのも良いかもしれませんね。
そして、皆さんも自宅の中の電化製品に用いられる、
「0」「1」を探してみてください。
まさかこんなところにも…なんて新たな発見が眠っているかもですよ!