養生テープの「養生」の意味とは?特徴やとても便利な使い方を紹介!
「養生して下さいね」の「養生」と、建築作業現場などで使う「養生テープ」の「養生」。
同じ漢字が使われていますね。
同じ言葉ではありますが、それぞれ、対象が異なります。
「養生して下さいね」の「養生」は、誰か人に対して使い、「養生テープ」の「養生」は、物に対して使う。
対象も違うし、なんとなく意味も違う?!気がしますよね。
我が家は、以前、業者さんに外壁の塗装をお願いしたことがあります。
塗装に入る前の段階で、「今日は、窓枠などに養生テープを貼る作業しますね!」と説明を受けました。
特にその言葉に引っかかることもなく、窓枠を保護するってことね、と理解はしたのですが、よく考えてみると、なぜ「保護テープ」と言わず、「養生テープ」というのでしょう?
「養生」の意味と「養生テープ」と呼ばれる理由、そして「養生テープ」の意外な使い方を調べてみましたので、紹介していきましょう。
「養生」テープの言葉の意味とは?建築業界で使われる他にも!
生を養う、と書いて「養生」。
健康に気をつけて身体を大切にする、病気や怪我からの回復に努める、つまり、「本来のあるべき姿にする」といった意味があります。
では、養生テープの「養生」は?
この場合に使われる「養生」は、引っ越しや建築現場で使われる言葉。
- 余計な塗料がつかないように保護するとき
- 大事な建材や運搬物が傷つかないように保護するとき
- 建築現場で有害物質や塗料などが飛散しないよう、周りを保護するとき
このように、様々な状況がありますが、どの場合もやはり、「本来のあるべき姿を守る」といった意味で使われているのです。
健康面でも、しっかり養生するということは、その後の生命力にも関わってきます。
同じように、建築業界でも、しっかり養生することが仕上がりに影響します。
ですから、全く違う二つの「養生」のように思えますが、ちゃんと通じるものがあるわけですね。
ただの「保護テープ」ではなく、「養生テープ」と呼ばれる理由、納得です。
養生テープは色も意味が!?日常生活での便利な使い方に台風対策も?
ところで、養生テープは、意外と使えるテープなんですよ!
色んな場面で使われる「養生テープ」の特徴や使い道について紹介しましょう。
養生テープと聞いて、あなたはどんなテープを思い浮かべますか?
- 手で簡単にまっすぐ切れる
- 粘着力が弱いのですぐに剥がせる
- なぜか緑色が多い
思いつく特徴といえば、こんなところでしょうか?
そう、緑色が多いのは一体なぜなのでしょう?
元々は、梱包用テープと同じ茶色で生産されたようですが、それでは、梱包用テープと間違えてしまいます。
そこで、テープメーカーで使用されていなかった色で生産することに。
養生テープは最終的に剥がさないといけないため、剥がし忘れのないように、明るく目立つ、そして、安全を識別する緑が定番となったようです。
先に色の特徴について説明してしまいましたが、他の2つの特徴である、①簡単に手で切れること、②剥がしやすいという点を利用して、本来の使い方ではなく、普段の生活での便利な使い方を紹介したいと思います。
▼付箋代わりに使う!
簡単に剥がすことができますから、自分のメモ、家族への伝言などに便利。
付箋だと勝手に落ちて無くなったなんてこともありますが、養生テープは、手で剥がさない限りは勝手に落ちませんからね。
色も目立ちますし、便利ですよ。
▼台風対策!
ガラスフィルム代わりとして、養生テープを米の時に貼るという使い方。
決して、これで、ガラスが割れないことはありませんが、割れたときに、飛散をできる限り最小限にするために使うということです。
▼部屋の家具を運ぶときに、一時的に引き出しを固定する!
タンスなどを移動するときに、引き出しや扉を固定するのに便利です。
剥がしても痕が残りませんから、助かりますね。
▼長くて邪魔になるコードを束ねておく!
結束バンド代わりにコードを束ねるのに使います。
外すときは手で切れますから、結束バンドよりも手軽ですよ。
まとめ
なぜ「養生テープ」というのか不思議でしたが、納得できる理由がありましたね。
これまでは、あまり縁が無い養生テープだったかもしれませんが、色んな使い道を知り、少し身近に感じる道具になったことでしょう。
あなたも身体を養生しつつ、家には一つ、養生テープを常備しておいてはどうでしょうか!