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サンゴ礁とは?種類やサンゴとの違いを子供でもわかるよう簡単解説!

サンゴ礁といえば、きれいな青い海にあって、熱帯魚たちが優雅に泳いでいるイメージですよね。

でもサンゴ礁ってどんなものなのか、どうやってできるのか詳しく知らない…

という人も多いかもしれませんね。

 

そんな私もサンゴ礁ってなんとなくテレビなどで見るくらいで、詳しく知りませんでした。

 

実はサンゴ礁とは、イソギンチャクやクラゲの仲間のサンゴが作っている地形のことなんです。

今回はサンゴ礁について、詳しく説明します。

 

これを読んだら、サンゴ礁のことはバッチリ!

子どもにもわかりやすく説明できますよ。

 

 

サンゴ礁は生きてる!綺麗になるまでのでき方やサンゴとの違い?

 

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きれいな海にあるサンゴ礁はどうやってできるのでしょうか?

サンゴ礁の元になっているものは、サンゴです。

サンゴは海底に生えている植物のように思っている人もいるかもしれませんが、実は動物の仲間なんですよ。

 

びっくりですよね。

イソギンチャクやクラゲと同じ刺胞動物なんだそうです。

サンゴが成長してどんどん大きな塊になるのがサンゴ礁です。

 

なのでサンゴは1つ1つの個体で動物、サンゴ礁はサンゴが作り出した地形のことを指すんですよ。

 

サンゴにはサンゴ礁を作る造礁サンゴと、宝石に利用される宝石サンゴの2種類がいます。

造礁サンゴは成長が早く、浅い海に住んでいるのに対して、宝石サンゴは深い海でゆっくり成長するという違いがあります。

 

 

サンゴ礁を作る造礁サンゴの生態や生育条件!実は動物で植物じゃない?

 

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それではサンゴ礁を作る造礁サンゴについて詳しく説明していきますね。

 

サンゴ礁を作るサンゴはイシサンゴ目という種類で、世界にはなんと800種類もいるんだそうです。

確かにテレビなどでみるサンゴ礁は、さまざまな形や色をしていますよね。

その近くを泳ぐ魚も色とりどりなので、サンゴ礁は鮮やかなイメージがあるのではないでしょうか。

 

そのサンゴ礁を作るサンゴはイソギンチャクの仲間ですが、海の中でゆらゆらしているイソギンチャクとは違って、サンゴは硬そうな見た目ですよね。

 

サンゴは動物なので卵として生まれます。

産卵期に生まれたサンゴの卵は、海の中で岩などに下りてポリプと呼ばれる一つの個体になります。

 

ポリプとなったサンゴは、口と肛門がひとつになった体とたくさんの触手を持っていて、その下は石灰質の骨格になっているんです。

ポリプは分裂して仲間をたくさん増やし、この骨格部分の石がどんどん成長してさまざまな形となります。

 

簡単にいうとサンゴは、骨格部分で大きな塊を作り、自分たちが作った石の土台の上に生きているんですね。

サンゴは産卵と分裂で増えていき、それが長い年月をかけて固まり、積み重なってできた地形がサンゴ礁なんです。 

私もサンゴ礁はずっと植物だと思っていたので驚きました。

 

 

サンゴ礁の形は3種類!成長度合いで環礁や堡礁なる地形に!?

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サンゴ礁はサンゴが作る地形のことですが、造られる段階によって呼び方は3種類あります。

 

・裾礁(きょしょう)

島などの陸地を囲むようにできる初期段階のサンゴ礁です。

沖縄諸島にあるサンゴ礁はこの裾礁で、日本には裾礁しかありません。

 

・堡礁(ほしょう)

裾礁の次の段階が堡礁です。

造礁サンゴは体の中にいる共生藻が光合成することで栄養をもらっています。

 

海面の上昇や島の地殻変動などで日光の届かない深さの海に沈んでしまうと、サンゴは生き延びるために上に上に伸びようとします。

そのため、陸地から少し離れた場所で上に伸びたサンゴ礁ができてきます。

 

堡礁として有名なのが世界遺産にもなっている、オーストラリアのグレートバリアリーフです。

その距離はなんと日本列島よりも大きく、2600㎞にもなるそうなんですよ。

 

小さなサンゴが作り出した巨大なサンゴ礁の誕生は1800万年前から!

歴史の壮大さがわかりますね。

 

・環礁(かんしょう)

さらに海面の上昇によって島が沈み、周りのサンゴ礁だけが残ったのが環礁です。

沈んでしまった島を取り囲んで輪になっているので環礁と呼ばれています。

 

有名なのは、その昔、アメリカによる水爆実験がおこなわれたビキニ環礁

その他にもインド洋のモルディブやムルロア環礁、海面上昇や地盤沈下によって沈みそうといわれている島国ツバルも有名です。

 

 

深刻なサンゴ礁の死滅問題はなぜ?環境汚染の影響とは!

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サンゴ礁はきれいな海の底でたくさんの魚が泳いでいるイメージがありますが、

海が汚れてしまったら、どうなるのでしょうか?

 

造礁サンゴの体の中には褐虫藻といわれる光合成をして、栄養を生み出している共生藻がいます。

海が汚れたり、地球温暖化によって海水の温度が上がり過ぎると、この褐虫藻が尽きて、栄養をもらえなくなったサンゴもやがて死滅してしまいます。

 

サンゴが作るサンゴ礁には、小さな生き物からそれを食べる生き物まで、たくさんの生き物によって生態系ができていて、サンゴが死滅するとその生態系も崩れてしまいます。

 

サンゴとサンゴ礁を守るためにきれいな海を保つことは、とても大切なことですね。

 

 

まとめ

今回はサンゴ礁について詳しく説明しましたが、いかがでしたか?

 

植物だと思っていたサンゴ礁は、サンゴという動物が作る地形でした。

さらにサンゴ礁は形成段階で3種類に分かれていること、日本にあるサンゴ礁はそのうちの裾礁であることがわかりました。

サンゴ礁は海の生態系を保つのにとても重要で、汚染や海水温の上昇はサンゴの死滅の原因になってしまうことも…。

 

わたしたち人間の生活がどんどん便利な世の中になっていくなかで、環境汚染や温暖化などから、きれいな海の底にいるサンゴ礁を守って、次世代の子ども達に繋げていきたいですね。