ヤシノミ洗剤の使い方!油汚れが落ちないし泡立ち不良は界面活性剤?
あなたはヤシノミ洗剤を使ったことがありますか?
ヤシノミ洗剤は1971年の誕生から現在まで続く、SARAYAのロングセラー商品です。
石油系の合成洗剤が主流だった時代に、植物原料であるヤシノミ洗剤は、官公庁や学校などの業務用として作られました。
給食センターの職員の間で「手が荒れなくていい!」と話題になり、家庭でも使いたいという声を受けて、今のような家庭用洗剤が生まれたんだそうですよ。
またヤシノミ洗剤は食器用洗剤で初めての詰め替えパックを発売した、という歴史も持っています。
手肌にも環境にもやさしい洗剤を目指しているんですね。
最近寒くなってきたせいか少し手荒れが気になってきたので、手肌にやさしいというヤシノミ洗剤が気にはなるんですが…。
ヤシノミ洗剤の口コミを見てみると、「泡立ちがあまりよくない」という声を見かけるんです。
泡立ちにくいというのは少しひっかかりますよね。
お皿を洗うのには、やっぱりモコモコの泡がないと、汚れも落ちにくいんじゃないかと思うんですよ。
実は、ヤシノミ洗剤が他の洗剤に比べて泡立ちにくいのには、理由がちゃんとあるんです!
それは、洗浄成分の濃度にこだわっているからなんですよ。
詳しく解説していきますね。
- ヤシノミ洗剤が泡立たないのは界面活性剤が影響?割合や濃度などの理由!
- ヤシノミ洗剤のメリットは危険性が低い!?手荒れもしないって本当?
- ヤシノミ洗剤のおすすめな使い方!メリットを最大限活かす3つのコツ!
- まとめ
ヤシノミ洗剤が泡立たないのは界面活性剤が影響?割合や濃度などの理由!
洗剤の主成分は界面活性剤です。
この界面活性剤には、普段は混じりあわない水と油をなじませる!という役割があります。
水だけをいくらかき混ぜても泡はすぐに消えてしまいますよね?
しかし、界面活性剤が含まれていると泡と水がなじんで、泡が安定するんです。
洗剤の泡立ちは含まれる界面活性剤によって決まる、と言っても過言ではありません。
含まれる量が多ければ、それだけ泡立ちもよくなるわけです。
さて、ここでヤシノミ洗剤の成分表を見てみましょう。
何とヤシノミ洗剤に含まれる界面活性剤の種類はわずか2種類のみ、その濃度は16%です。
一般的な食器用洗剤に含まれる界面活性剤の濃度は30%以上ですので、いかにヤシノミ洗剤がシンプルな作りをしているかが分かるはずです。
界面活性剤は汚れを落とすのに欠かせない成分ですので、濃度が低すぎては洗剤としての役割をはたせません。
逆に高すぎれば肌に大きな負担がかかってしまいます。
というのも、界面活性剤は汚れ(あぶら)を取り除く役目があるので、手肌の必要なあぶらまでも取り除いてしまうんです。
これが洗い物で手荒れが起こる原因です。
洗浄のバランスと刺激の少なさ、この両方のバランスが丁度良くとれるのが濃度16%だったんですね。
これが、他の洗剤に比べてヤシノミ洗剤が泡立ちにくいという理由なんです。
ヤシノミ洗剤のメリットは危険性が低い!?手荒れもしないって本当?
泡立ちがよくないというのはデメリットのように感じるかもしれませんが、実はメリットもたくさんあるんです。
先ほども述べましたが、何と言っても手肌にとてもやさしいということです。
「手荒れがしにくくなった!」という口コミをたくさん見ました。
しかも洗浄に不要なものは入れておらず、安心安全の無香料・無着色です。
赤ちゃんにも安心して使えるということで、産院でも使われているほど安全性が高い洗剤なんですよ。
また、泡が少ないのですすぎに時間もかかりません。
大量の泡を洗い流すのはけっこう時間がかかりますし、ヌルっとした洗い残しが多かったりもします。
その点ヤシノミ洗剤は泡が少ないので洗い残しもなく、短時間で泡を落とすことができます。
節水効果も期待できそうですね。
ヤシノミ洗剤のおすすめな使い方!メリットを最大限活かす3つのコツ!
ここまでで、ヤシノミ洗剤がなぜ泡立ちにくいのか、そしてそれには理由があるということが分かったと思います。
とはいえ、いくら手肌や地球にやさしいとは言っても、汚れがきちんと落ちるのか…ということが気になりませんか?
そこで、ヤシノミ洗剤のメリットを最大限に活用できる使い方を、ご紹介しようと思います。
▼洗う前に汚れを落とす!
新聞紙やキッチンペーパーで汚れを、まずは拭きとりましょう。
「面倒くさい!」と思うかもしれませんが、このひと手間でうんと洗い物は楽になるはずです。
汚れが少ない方が楽ですし、これは自然環境にとっても大切なことなんですよ。
人が一日に排水する生活排水は台所からのものがとても多く、最も汚れを環境中に排出しているんです。
洗い流す前にその汚れを取り除いてあげれば環境にもやさしいですよね。
▼汚れの軽いものから洗う!
最初に油ギトギトのものから洗うのはNGです。
最初に汚れがたくさんついているものを洗ってしまうと、洗剤を何度もつぎ足さなければいけませんし、
汚れが他の食器にうつってしまい二度手間になる可能性もあります。
汚れの軽いもの、汚れが多いものを分けて洗いましょう。
▼お湯でため洗い!
泡が少ないなら汚れも落ちにくいのでは?という疑問や不安を解消するために、一番大切なのが、お湯でため洗いをすることのようです。
お湯というところがポイントで、水の温度と洗浄力は大きく関係しているんだとか。
水温が48℃になると常温の約2倍の洗浄効果があり、10℃ごとに倍の洗浄力になるということです。
洗い桶にお湯をためて、そこにヤシノミ洗剤を適量たらし、食器をつけ置きしましょう。
15分~30分くらいつけておくと汚れが浮き上がってくるので、後はサッと軽く洗い流すだけでOK。
私も知らなかったんですが、ヤシノミ洗剤に関わらず、食器用洗剤はもともと薄めて使うことを前提に作られているそうですよ。
まとめ
今まで泡立ちにくい=きちんと洗えないというイメージがありましたが、考え方が少し変わってきました。
特にお湯でつけ置きする、という洗い方には驚きましたね。
節水効果も期待できそうですし、何より手肌にやさしい洗剤は助かります。
普段はヤシノミ洗剤を使っていて、強力な油汚れ(たとえばカレーの鍋とか)には一般的な洗剤を使っている、という使い分けをしている方もいるようです。
確かに手肌に優しい分洗浄力は少し落ちるのかもしれませんから、使い分けるのもいいかもしれません。
スポンジを使う場合は、目があらいものより目が細かいウレタンスポンジを使うと泡立ちやすい、という意見もありましたよ。
あなたもぜひヤシノミ洗剤、使ってみませんか?