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「受賞」と「授賞」の違いとは?意味や使い方が大きく変わる言葉!

突然ですが、

「あなたは最優秀主演賞をじゅしょう(受賞 or 授賞)しました!」

どちらが適切な漢字かわかりますか?

 

答えは「受賞」です。

 

今回は、

・「受賞」と「授賞」に違いはあるの?

・どういった場面で「受賞」と「授賞」を使い分けるの?

・こんな「受章」と「授章」もあるけど?

こういった疑問にお答えしていきます。

 

 

間違いは恥ずかしい!「受賞」と「授賞」の違いは意味が180度変わる!

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結論からいうと、

「受賞」は賞を受けとること。賞をもらうこと。

「授賞」は賞を授けること。賞を与えること。

「受賞」と「授賞」は意味的にも立場的にも全く意味が違います。

 

漢字のとおり、

「受賞」とは「賞を受(う)ける」

「授賞」とは「賞を授(さず)ける」

受ける側なのか与える側なのかを漢字1文字で明確に意味が分けられているのです。

 

例えば、スポーツや芸術といった分野で優秀な成績を収めた人に対して、

「受賞者」を使います。

その「受賞者」に賞を与える側の協会や団体に対しては「授賞者」が使われます。

 

このように「受賞」と「授賞」には受ける側と与える側といった、

根本的な違いがあるのです。

 

 

「受賞」の正しい使い方と覚え方のコツ!

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「受賞」の正しい使い方の例。

  • 〇〇さんがピアノのコンクールで最優秀賞を受賞しました。
  • 〇〇選手がマラソンで1位になり金メダルを受賞しました。
  • 〇〇さんの絵画が金賞を受賞しました。

 

「受賞」を使うときは必ず賞を受ける人やモノが存在します。

また「授賞」とは違い受け手になるので立場的には「受賞」が下になるのです。

 

「〇〇協会が〇〇さんに受賞する」では与えることに重点があるので、

ここで「受賞」を使うのは誤りなので気をつけなければいけません。

 

単純に受け取る側に重点が置かれている場合に「受賞」を使うと意識すれば、

正しく使えるようになるはずです。

 

 

「授賞」の正しい使い方と覚え方のコツ!

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「授賞」の正しい使い方の例。 

  • 〇〇協会は〇〇さんに金メダルを授賞する。
  • 〇〇会長が最優秀作品に授賞する。
  • 授賞式に参加する。

 

「授賞」を使うときは賞を与える人や団体が存在します。

また「授賞」は与える側であるため「受賞」よりも立場が上になるのです。

 

上記の正しい使い方の例で紹介した「授賞式に参加する」ですが、

「受賞式」とするのは間違いなので気をつけて下さい。

なぜなら「受賞式」とすると「受賞者」が式を開くことになります。

 

普通に考えれば式を開くのは賞を与える側で、

立場的にも上である「授賞者」ですよね?

テレビや新聞でも必ず「授賞式」と書かれているので1度チェックしてみて下さい。

 

 

ちょっと違う似た言葉!「受章」と「授章」はどんな意味でいつ使う?

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「受賞」「授賞」について解説してきましたが、

もう1パターン知っておくとタメになる「受章」「授章」という表現があります。

 

「受章」「授章」は社会や文化、芸術といった分野において、

特別に優れた業績や功績を残した人物に対し、

国が表彰する時に使われます。

 

例えば、

紫綬褒章」や「文化勲章」といった表彰をするときに「受章」「授章」を使います。

 

「受章」と「授章」の違いについては、

「受賞」と「授賞」同様受ける側なのか与える側なのかの違いです。

 

「受賞」「授賞」「受章」「授章」この違いを押さえておけば、

どの場面でどの「じゅしょう」が使われているかもう迷う心配なしです。

 

 

まとめ

改めて思うことは日本語って難しい!っていうのが率直な感想です。

ただしっかりと使い分けて説明が出来るようになれば、

他から一目置かれること間違いなしです。

 

こういった細かい知識って調べると意外とおもしろくて勉強になりますよね。

「じゅしょう」のような違いを持つ漢字はまだまだたくさんあると思うので、

色々と調べてみるとおもしろいかもしれませんよ。