今、叫ばれる生物多様性の意味!問題点と対策の重要性をかんたん解説!
あなたは「生物多様性」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
生物多様性とは、「地球上の生物が複雑で多様な生態系であること」、
を指し示す言葉です。
私たち人間を含めた地球上の生命は、
自分1人、ただ1種だけでは生きていくことができません。
人間だけでなく動物や植物、昆虫など様々な生き物が、
お互いにつながり合いながら生きているのです。
このつながりによって、地球上では豊かな生態系が保たれているんですね。
生物多様性は、私たち人間をはじめ多くの生きものたちの命と、
そして暮らしを支えてくれています。
ところが、今私たち人間の行動によって、
この生物多様性が大きく壊されようとしているのです。
今回は対策と問題について、紹介したいと思います。
生物多様性が抱える問題点とは!?課題は意外と身近にもある?
今地球上ではこのような豊かな生態系が広く失われようとしています。
海や森からの恵み、清浄な水や土の力、安定した気候、
全てが生物多様性のもたらす恩恵です。
生態系の消失はこういった自然のバランスを崩し、
人類を含むすべての生きものの土台を崩していることと同じなのです。
たとえば、海の中でもっとも生物が集まり多くのいのちを育む場所、サンゴ礁。
サンゴ礁は私たち人間に食料や観光資源という豊かな恵みを与えてくれています。
また、サンゴ礁には海水中の二酸化濃度を調整し、
水中環境を整えるという大切な役割もあります。
こういった多くの恵みを生きものに与えてくれるサンゴ礁は、
地球環境の変化を受け今急速に衰退していると報告されています。
こういった予想もされており、
世界中の生きものに与える影響は相当なものになるでしょう。
生物多様性の保全と意義!企業の対策や取り組みと私たちもできること!
生物多様性が失われていくのをただ黙ってみているわけにはいきません。
世界的なこの問題に私たちも積極的に立ち向かう必要があります。
いったいどのような取り組みが行なわれているのでしょうか?
▼自然環境を知り、破壊から守る!
どのような生物種が、どのくらい生きているのかを知ることは、
生物多様性を守る上でとても大切です。
それを知った上で保護区を設立し、
人の利用や開発などを制限するのは有効な手段の1つです。
人は一切の自然破壊を行なわずに暮らすことはできません。
まずは生物多様性のことをよく知り、
謙虚な心を忘れず極力その保全に務めることが必要でしょう。
▼食品廃棄量の削減!
日本で排出される食品廃棄量は年間約1,900万トンといわれています。
食べ残しや買いすぎ、作りすぎをせず廃棄量を減らすことは、
生態系のムダ使いをなくし、有効化利用を進める大切な取り組みなのです。
▼持続可能な資源利用!
未来にむけて生物多様性を利用しながら保護する、
つまり持続可能な取り組みが今後は必要になっていきます。
まずは今の生態系の状況や現地の社会的・経済的な状況を良く知ること。
人々が暮らしの中で生態系を守りつつ利用していけるような、
社会的な仕組みづくりがこれからは重要になっていくでしょう。
今ある目の前の利益よりも、生物の持つ生産力を考えた、
持続可能なレベルでの資源利用を意識しなければいけませんね。
▼環境に配慮した商品選び!
普段生活のなかで利用する商品がどこで・どのように作られているのか、
関心を持ってみましょう。
環境保全と資源を使い尽くさぬよう配慮して生産された商品を選ぶことも、
▼地球温暖化の防止!
温暖化が進み世界の気温が1.5℃~2.5℃上がると、
20~30%の生きものが絶滅するおそれがあると予想されています。
生物多様性を守ることにもつながります。
まとめ
いかかでしたか?
世界的な自然破壊が問題になっていることは、
何となくあなたも感じていると思います。
私も浅い知識として持ってはいますが、
あまり自分事として捉えていなかったのが実情です。
私たちは、生物多様性の恩恵にあずかり、
生活できていることが当たり前になりすぎているのではないでしょうか。
野生生物の絶滅、環境破壊、地球温暖化。
どれもが生物多様性にとって大きな影響を与えています。
そのことがどれほど私たち人間を、
そして地球上に生きる全ての生きものを脅かしているのか、
私たちはもっと知るべきなのです。
あまりに地球規模の大問題なので、自分にはどうしようもできない。
正直、このような気持ちが私にはありました。
しかし、食品の廃棄を出さないことやエコな商品を選ぶこと、
ゴミの分別や資源を大切にすること。
これらは意識さえすれば、誰にでもできることですよね。
地球上の自然と、そして生きものが直面するこの大きな危機は、
私たち人間全ての問題です。
正しい知識を持ち、意識を変えることから行動を起こしていけば、
それはやがて実を結ぶでしょう。