バイトさん必読!所得税の計算方法や毎月のシュミレーションの式!
この記事では、
・学生アルバイトの所得税ってどう計算されているの?
・所得税が引かれている月と引かれていない月の差は?
・学生アルバイトが稼ぎすぎても大丈夫?
といった疑問にお答えすべく、
1、学生アルバイトの収入にかかる所得税の計算方法
2、所得税が引かれている月は収入8万8千円超え
3、学生アルバイトが稼ぎすぎた時の所得税対策と注意点
といった内容で解説していきます。
- 年収からの所得税の計算方法!月単位のアルバイトも年収額を確認!
- 所得税の発生月は収入88000円超え?計算を月額でする場合と注意点!
- 稼ぎすぎた時の注意点!所得税は事前に計算とシュミレーションを!
- まとめ
年収からの所得税の計算方法!月単位のアルバイトも年収額を確認!
はじめに所得税の計算をする上で押さえておかなければならないことがあります。
それは所得税が発生するのは年収103万円を超えた時だけということです。
(103万円の内訳:給与所得控除65万円と基礎控除38万円の合計)
もしアルバイトの年収が110万円だとすると課税対象になるのは、
・年収110万 - 控除額103万円 = 課税対象額は7万円。
この7万円に所得税が発生するのです。
上記を理解した上で実際の所得税の計算をしていきます。
年収195万円以下の税率は5% (※年収によって税率は変動) なので、
7万円×0.05=3500円!
つまり年収110万円の場合、所得税は3500円となるのです。
以上が所得税の計算方法となります。
年収103万円以下なら所得税は発生しないので計算する必要はありません。
所得税の発生月は収入88000円超え?計算を月額でする場合と注意点!
もし月の給与明細をみて所得税が引かれているのであれば、
月収が8万8千円を超えていることになります。
給与を支払う会社には、従業員の給与から税金を天引きして、
税務署に納税する義務があります。
年収単位ではなく、従業員の月収が8万8千円以上となれば、
自動的に給与から月単位の概算で所得税が天引きされるのです。
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▼給与所得から天引きされる月収額に対しての所得税一覧
以上 未満 税額
8万8千円 8万9千円 130円
8万9千円 9万円 180円
9万円 9万1千円 230円
・
・
・
9万8千円 9万9千円 640円
9万9千円 10万1千円 720円
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概算ですが、8万8千円を超えると、1000円ごとに所得税が加算されていきます。
月収で8万8千円を超えた月が出たとしても、
年収が103万円以下に収まっているのなら、
年末調整で払いすぎた税金は返金されます。
ただし12月までにアルバイトを辞めていたり、
勤務先が何らかの事情で年末調整をできない場合には、
ご自身で確定申告しなければ税金が返金されないので注意が必要です。
稼ぎすぎた時の注意点!所得税は事前に計算とシュミレーションを!
▪学生が年収103万円を超えた時の対策
年収103万円を超えてしまった学生は、
勤労学生控除の申請で年収130万円まで非課税にしてもらうことができます。
これは控除103万円に勤労学生控除27万円の上乗せが適用されるからです。
学生が年収103万円以上稼いだ時に申請できる控除制度となっています。
▪学生が年収103万円を超えた時の注意点
年収103万円を超えた時に注意しなければならないのが、
親の扶養に入っている場合です。
なぜなら年収103万円を超えると親の扶養から外れることになります。
これはたとえ勤労学生控除を申請していても、年収103万円以上で扶養から外れます。
親の扶養から外れてしまうと、世帯主の扶養者控除というものが適用されなくなり、
世帯主に税金の負担がかかってしまうのです。
世帯主の扶養者控除がなくなると、
例えば世帯主の所得税率や住民税率が上がったり、
給与の中に含まれている家族手当がなくなったりする可能性が出てきます。
学生自身に負担はかかりませんが、
世帯全体で考えたときにマイナスになる可能性があるのです。
もし学生が年収103万円を超えそうな時には、
親などの世帯主に相談するのが良いでしょう。
まとめ
本記事では以下の内容を解説しました。
1、学生アルバイトの収入にかかる所得税の計算方法
2、所得税が引かれている月は収入8万8千円超え
3、学生アルバイトが稼ぎすぎた時の所得税対策と注意点
学生アルバイトでもお金を稼ぐ以上は知っておくべき、
所得税に関する最低限の知識についてです。
学校ではお金の勉強ってしないですし、
社会に出て初めて考えさせられることだと思います。
お金の知識不足が原因で損することがないよう、
しっかりと自分自身で学んでいかなければいけないですね。