夏の夕方に鳴くのはどの虫?鳴き声や鳴く時期を知って季節を感じて!
夏の夕方、「カナカナカナ…」という鳴き声を聞いたことがありますか?
都会にいるとなかなか聞くことはないかもしれませんが、草木の多い大きい公園や田舎にいると、聞こえてくるかもしれません。
この鳴き声、ヒグラシというセミの鳴き声なんです。
他にも「キキキキキ…」「ケケケケケ…」と鳴くこともあります。
8月中旬頃になると、スズムシやコオロギの鳴き声も聞こえてきます。
夏の夕方に鳴く虫について、詳しくみていきましょう。
夏の夕方から夜に鳴く虫!その鳴き声は昼には鳴かないヒグラシ!
夏の夕方に鳴くので1番有名なのは、ヒグラシというセミです。
「カナカナカナ…」「キキキキキ…」「ケケケケケ…」という鳴き声です。
鳴き声が聞こえるのは、梅雨から夏の間中と結構長いです。
6月下旬から7月にかけて羽化し、9月中旬ぐらいまで聞くことができます。
セミと言えば、「ミンミン」「ツクツクボーシ」「ジージー」など、昼間に嫌ほど聞こえてきますよね。
それなのに、夕方になると上のような鳴き声は減少し、入れ替わるように「カナカナカナ…」と聞こえてきます。
ヒグラシはなぜ昼間には鳴かないのでしょうか?
セミは気温と明るさによって、鳴く種類が異なります。
ヒグラシは太陽の光と暑さに弱いため、涼しく薄暗い時間にしか鳴くことができません。
そのため、夕方と早朝の涼しい時間帯に鳴きます。
日中でも薄暗く、涼しい森や林に生息しています。
たくさんの木がある公園や田舎にならいる可能性が高いです。
私の親戚の家が新潟県の佐渡ヶ島にあり、夏休みはよく遊びに行きました。
佐渡は夏でも涼しいので、夕方はもちろん、肌寒い日は昼間でも聞くことができました。
明るい場所にはいませんが、森林や木の多い場所は薄暗いので何十匹も見ることができました。
ちなみに、晴れた日の昼間に鳴いているのは、暑さと明るい光が必要になるセミです。
雨の日や夜に鳴かないのは、これが理由です。
街灯やネオンがたくさんあり、夕方や夜も常に明るい場所ではミンミンゼミなどが鳴き続けています。
残念ながら、ヒグラシの鳴き声は聞くことができません。
私も佐渡島で聞くヒグラシの鳴き声が好きだったので、虫好きの息子にもぜひ聞かせたいと思っているのですが、やはり住宅地も明るいので聞くことができません。
都会や住宅地は常に明るく、木々も少ないため、ヒグラシはそもそも生息していないかもしれませんね。
夏の夕方に鳴くのヒグラシ以外の虫!鳴き声が「ジー」はなんて虫?
ヒグラシ以外にも鳴く虫がいます。スズムシやコオロギなど、秋の虫たちです。
秋の虫たちは暑さに弱いため、7月下旬ごろから羽化して成虫にはなっています。
8月中旬頃から秋にかけて、少し涼しくなってきたらようやく鳴くようになります。
時間帯は夕方から夜にかけてです。
まだ明るい夕方でも、木や葉っぱの陰はもう暗かったりします。
意外と早い時間帯から聞くこともできますよ。
鳴き声についても見ていきましょう。
- スズムシ「リンリン」「リーンリーン」
- コオロギ「コロコロリー」「リーリー」「リッリッリッ」
- キリギリス「ギースチョン」
- ウマオイ「スイッチョン」
- カヤキリ「ジー」
- カンタン「ルルルルル」
ヒグラシは都会や住宅地ではほとんど生息していませんが、秋の虫たちは小さな公園があれば都会でも十分に生息することができます。
そのため、「あ!この鳴き声は聞いたことある!」という人もいるかもしれませんね。
まとめ
夏の夕方に鳴くのは、セミのヒグラシです。
鳴き声は「カナカナカナ…」「ケケケケ…」などです。
暑さと明るさが苦手なため、薄暗くて涼しい森林などに生息し、夕方と早朝にのみ鳴きます。
8月中旬を過ぎると、スズムシやコオロギなどの秋の虫も鳴き始めます。
「リンリン」「コロコロリー」などの鳴き声がします。
公園や草木があれば生息できるので、住宅地や都会でも鳴き声を聞くことができます。
夕方もまだまだ暑いですが、少し耳を澄ませてみてはいかがでしょうか?
鳴き声を聞けば少しだけ涼しい気分を味わえるかもしれませんよ。