カエルの鳴く時期は?うるさい理由は?季節ごとに鳴く種類は変わる!
梅雨の時期に田んぼや池の近くにいると聞こえてくるカエルの声。
今でこそ、都会に住んでいるのであまり聞くことはなくなりましたが、川の近くに住んでいた時は、毎晩カエルの鳴き声が聞こえていました。
6月から夏の間、毎晩毎晩ウシガエルの大合唱。うるさーい!!としょっちゅう怒っていました。
カエルが鳴くのは、大まかに分けて2つの時期があります。
春~夏にかけて鳴くのと、冬~春に鳴くのがあります。
同じ種類のカエルがずっと鳴いているのではなく、夏に鳴くカエルと冬に鳴くカエルは別物です。
カエルの鳴く時期について、詳しくみていきましょう。
カエルが鳴く時期と理由!冬から春に鳴くのはこんな種類!
カエルが鳴くのは繁殖期。
メスに自分をアピールしたり、周りのオスを威嚇するために鳴いています。
鳴いているのはオスのみです。
梅雨から夏にかけ、カエルの大きな鳴き声がよく聞かれます。
そのため、カエルが鳴くのは6月の梅雨~夏のイメージが強いかもしれません。
しかし、実際には冬~春の時期にもカエルは鳴いています。
え?そんな鳴き声聞いたことないよ、という人が多いかもしれません。
私も聞いたことがありません。
冬から春に鳴くカエルの鳴き声は、こんな感じで聞こえます。
「キャラキャラキャラ」
「キュッウキュッウ」
「クククックククッ」
田んぼや池でこのように鳴くカエルがいるんです。
主に、アカガエル、ヒキガエルという種類のカエルが鳴きます。
聞いたとしても、カエルの鳴き声だなんて気づかなそうですよね。
私だったら虫か鳥の鳴き声と勘違いしてしまいそうです。
カエルの鳴き声といえば、大きくて大合唱しているイメージがあると思います。
しかし、冬~春の時期に鳴くカエルは、小さく鳴いているんです。
それじゃあ余計気づきませんよね。
では、なぜ冬~春に鳴くカエルは声が小さいのでしょうか?
理由は簡単、そばにメスがたくさんいるからなんです。
繁殖期が数日~2.3週間と短いため、繁殖できるカエル達が田んぼや池に密集します。
オスは「ここにいるよ~」とアピールする必要もなく、メスと出会えるので大声で鳴く必要はないからといわれています。
カエルの最盛期の春から夏に鳴く種類!鳴き声が「コロコロ」はどれ?
続いて、春~夏にかけて鳴くカエルについて見ていきましょう。
関東平野部の田んぼでの様子なので、参考程度に見てくださいね。
- アオガエル:2~5月頃 「キリキリキリ」「コロコロコロ」
- ダルマガエル:4~7月頃「ギュギュギュー」
- アマガエル:4~8月頃 「ケッケッケ」
- ツチガエル:6~8月頃 「ギューギューギュー」
これらの夏カエルは、全て大きな声で鳴き、カエルの合唱をします。
なぜ大声なのかというと、この時期の繁殖期は1か月以上と期間が長いからです。
繁殖の準備が整ったメスが順々にやってくるため、オスよりもメスの方が数が少ないです。
そんな中、メスにアピールするためには遠くからでも大きな声で、「ここにいるよ~」とアピールする必要があります。
オス全員が一斉に鳴いてしまうと、他のオスと声が混じってアピールになりません。
そのため、少しズレながら順々に鳴いていく、「カエルの合唱」になると考えられています。
まとめ
カエルが鳴くのは、2つの時期があります。
冬~春にかけてと、春~夏にかけてです。
アカガエルやヒキガエルは1~5月頃に鳴いています。
オスはメスにアピールするために鳴いていますが、冬~春にかけての繁殖期では、オスの周りにメスがたくさんいます。
そのため、大声で鳴く必要がありません。
アオガエル、ダルマガエル、アマガエル、ツチガエルは2~8月頃に鳴いています。
春~夏にかけての繁殖期では、メスの取り合いになります。
大きな声で合唱しているので、あちらこちらで聞くことができますよ。