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海面水温の上昇で地球温暖化?実はこれが影響で異常気象の原因にも!

地球温暖化と聞いて考えるのはのは大気温度の上昇だと思います。

ですが、温度が上がっているのは大気だけではありません。

海水温もどんどん上がっていて、私たちの生活に影響を及ぼしているのです。

 

国土交通省気象庁によると、2019年の年平均海面水温の平年差は+0.33℃で、2016年と並んで過去最高値だったということです。

 

その原因には地球温暖化が関連しており、温暖化対策することはその意味でも重要ということが分かります。

 

また、地球温暖化のことを考えると、気温に注目しがちです。

しかし、海洋には気温上昇を和らげる働きもあり、温暖化について考える上で海面水温の上昇について理解を深めることは、とても大切な事なのです。

 

 

海面水温が上昇する原因とは!?温室効果ガスの影響も相まって!

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気象庁によると海面水温の変化は、数年から数十年の時間のスケールの海洋大気の変動や、地球温暖化等の影響が重なり合って変化しているとのことです。

 

また、2019年までの長期的な傾向は、100年あたり0.55℃の上昇となっていて、日本近海における水温上昇は100年で+1.14℃。とのことで世界全体平均の上昇率より更に高くなっています。

 

では、なぜ地球温暖化によって、海面水温が上がるのか。

地球温暖化の原因は二酸化炭素などの温室効果ガスです。

二酸化炭素は森林などの植物が取り込み、酸素にして大気に排出してくれます。

 

しかし地球上に生きるほとんどの生き物は、酸素を吸収して二酸化炭素を排出して生きています。

また、更に自家用車や家庭用の電化製品、調理ガスなどからも、二酸化炭素が排出されています。

 

それらによって地球に熱エネルギーが貯蓄されてしまうのです。

そして、熱エネルギーによって気温の上昇が一気に起きない為に、海の存在が必要不可欠となっています。

 

実は、熱エネルギーの9割以上は海に吸収されていて、更に人間の生産活動で放出された二酸化炭素の3割も海洋が吸収して、大気中の二酸化炭素の濃度が上がるのを抑えているのです。

 

海は二酸化炭素や熱エネルギーを吸収し、地球温暖化を和らげる役割を果たしてくれていたのです。

 

しかし!

今や、海が支えられないほどの熱エネルギーや二酸化炭素が放出されていて、気温の上昇や海水温の上昇がどんどん進んでしまっているのです。

 

海水温は大気に比べて変化しにくいという特徴があります。

これは良いことと思われるかもしれませんが、逆に言うと上昇してしまった水温が下がりにくいということになります。

 

すると、もし温暖化への効果的な対策をして、大気の気温の上昇を抑えられたとしても海面水温はすぐに変化しないという事です。

海面水温の上昇を抑えて、元の温度になる為には相当な時間が必要という事です。

 

 

海面水温上昇がもたらす私たちへの影響!気象変動や漁業への影響も!

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海面水温が高くなることで私たちにどんな影響があるのか。

 

まずは、「気象への影響」です。

最近の台風は大きい、数も多い!と思いませんか?

これは海面水温にも大きく関係しています。

 

台風が発達する為のエネルギー源は水蒸気です。

海面水温が26℃以上の海域で台風が発生する可能性が高くなります。

また、海面水温が高いところを台風が通ると、勢力が強まったり、強い勢力を維持してしまったりするのです。

 

台風の勢力が強まると、風や雨によって人的被害も増えてきます。

また、台風が維持されると長い時間、広範囲に渡って被害が起きてしまうのです。

このまま温暖化が進むと、今まで以上の台風の大きさや、数が起こる可能性が高いという事です。

 

次に懸念されるのが「漁業への影響」です。

一般的に、海水温は赤道に行くほど温度が高く、北極や南極に近づくほど温度が低くなっています。

 

海の生き物たちは自分の住みやすい温度の所に生息しています。

しかし、海面水温の上昇によって北半球の水温が高くなると、赤道に近い方に住んでいた温かい水を好む魚が北上してきます。

 

そうすると、もともと北にいた冷たい水温を好む魚は行き場がなくなり、エサも少なくなり、生きることが難しくなってしまうのです。 

私たちの食卓に海で自然に育った魚料理が出ることが、当たり前でなくなってしまうのはとても寂しいことです。

 

 

 

まとめ

地球温暖化というワードが当たり前になっている世の中、気温の上昇率は何年、何十年単位で上がっている為、私たちが日々実感することが出来ません。

海の温度となると更に感じにくく、危機感を抱くことが非常に難しいです。

 

上記で話している様に、海面水温を抑えたり、下げたりするのには相当な時間が必要となります。

今すぐに対策をしたとしても、変化が分かるのはきっとずっと先でしょう。

 

しかし、それを見て見ぬふりをしてしまっては、更なる気温の上昇、海面水温の上昇が起きてしまい、私たちに被害をもたらしてしまいます。

 

「冷房暖房の設定温度を抑えたり、エコモードにしたりする」

「長時間使用しないものはコンセントを抜いておく」

「家族で同じ部屋にいる(使用電力を1か所に)」

「車のアイドリングストップ機能を使う」

等の私たちのちょっとした意識で地球や海、我々の生活は守られるかもしれません。

 

そして、「明日やろう」でなく、「今」から実行することが大切だと感じました。