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ゲリラ豪雨の仕組みをスポンジに例えて解説!原因の積乱雲のでき方!

ゲリラ豪雨って言葉、近年よく聞きますよね。

 

雨脚がいきなり強くなって道路が冠水してしまったり、地下道にまで雨が流れ込んでしまったり、短時間で一気に局地的に雨を降らせてしまうのが、ゲリラ豪雨です。

 

ゲリラ豪雨にあってしまって服や靴、全身がずぶ濡れになってしまった方も相当大勢いることでしょう。

 

それでは、ゲリラ豪雨ってなぜ起こるのでしょうか?

すごく専門的な言い方として、「空にできる積乱雲が急速に発達すること」で、ゲリラ豪雨が発生することになるのです。

 

これだけではわかりませんよね?

ですので例をとってわかりやすく、この記事で仕組みと発生原因について紹介していきます。

 

 

ゲリラ豪雨の仕組みをスポンジで例え!原因の積乱雲には特徴や別名が!

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ゲリラ豪雨というと、皆さんの感覚でいうと物凄い大雨というイメージでしょう。

実はゲリラ豪雨とは正式な気象用語ではありません。

局地的大雨が正式な呼び名になりますが、インパクトの強さから考えれば、ゲリラ豪雨の方がピンとくる方も多いでしょう。

 

このゲリラ豪雨の仕組みを身近なイメージに例えると、以下の感じです。

「スポンジに水を軽く含ませた状態で、さらに水を加えるすると、スポンジの保水力が保てなくなって、水が滴り落ちる。この水が雨となり地上に降り注ぐ。」

 

専門的に置き換えて解説してみます。

まず、発生する1つの要素にスーパーセル(超巨大積乱雲)の存在があります。

水平方向と垂直方向に急激に雲が発達することを指すのが、スーパーセルという事になるのです。

 

この積乱雲の発達からゲリラ豪雨の発生まではこんな流れになります。

 

1.地表の温度が熱すぎる

アスファルトやコンクリートの地表温度は50度を超えて空気を暖めます

加えてエアコンの排気熱などによって暖められた空気は高所にいく習性があるため、暖かい空気は風を作りながら上空に向かいます。

 

2.上空で混ざりあう暖かい空気と冷たい空気

暖められた地表の空気は上昇するために気流を生みます。

上空に到達した暖かい空気は、地上よりも上空は冷たい空気となっているために、その冷たい空気と混ざることで水分を作り出し、雲を作ることになるのです。

この状態をスポンジで例えると軽く水を含んだ状態になります。

 

3.混ざりあった空気は非常に不安定な状態

地上空気の温度が高いと、空気は更に上に向かうことになります。

上空の大気は暖かい空気が大量に流れ込むことで、非常に不安定になります。

この時に雲が発達していき積乱雲を作ることになるのです。

 

地上の暖かい空気が急激に上空に流れ込む量が多くなると、大気は水分を含み続けて不安定になり、

スーパーセル(超巨大積乱雲)を作りだします。

 

4.積乱雲やスーパーセルの内部は水であふれた状態

積乱雲やスーパーセルの中では、寒暖差のある空気が交わることで、大量の水分がさらに加わることになっていきます。

 

これが積乱雲やスーパーセルの中に大量の水分が蓄積されることになります。

スポンジで例えるなら、スポンジから水がこぼれるかこぼれないかの堺くらいです。

 

5.雲が保水量を超えた

積乱雲やスーパーセルの中に溜まった水分を、雲が支えきれなくなった途端、一気に水分が雨となって放出されることになるのです。

これがゲリラ豪雨になります。

スポンジでいうところの水を付け加えた時に下に流れ出す状態です。

 

 

都内でゲリラ豪雨が起こりやすいのは本当だった!2つの根本的原因!

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簡単にゲリラ豪雨の発生の仕組みを説明しましたが、

なぜ起こるのか?という疑問が次に出てきますよね。

そもそもの地表の温度を上げる原因は何?と思いますよね。

原因は以下が挙げられています。

 

1.ヒートアイランド現象

コンクリートアスファルトで覆われることで熱が蓄積され、それに加えてエアコンなどからの排気熱が加わることで、都市部の熱が下がらない現象のことを指します。

 

この現象は東京湾からの海風が都市部深くまで入らなくなってしまい、都市部の徐冷機能が無くなったために起きているというデータもあります。

 

2.地球温暖化による現象

30年以上前の東京では最高気温が32度でした。

現在の気温よりも最高気温が低い状態だったのです。

 

地球温暖化によって、常に空気が暖められている状態のため、寒気が入りこむと積乱雲が作られやすくなると考えられています。

 

細かく分類すれば、いろいろな原因が考えられるのですが、ゲリラ豪雨が発生する仕組みを考えるならば、この2点が大きな原因と考えてもおかしくはないです。

 

東京で考えた場合、23区内と山間部でゲリラ豪雨の発生確率は全く異なります。

山間部はアスファルトやコンクリートで覆われている部分が少ないため、ヒートアイランド現象が引き起こされない状態になっているので、ゲリラ豪雨が発生する率が低いと考えられています。

 

 

まとめ

こんな事がわかりました。

 

ニュースなどでゲリラ豪雨の報道を見る機会も年々増えているように思います。

ゲリラ豪雨は日本の熱帯化を示しているという方も大勢いますから、それだけ地球全体が温かくなっている証拠なのでしょう。

 

それに加えてのヒートアイランド現象ですから、ダブルパンチでゲリラ豪雨が発生していると考えてもいいのかもしれませんね。