お役に立てると幸いなブログ

生活の中で色んな気になることを調べ、体験も交えて書いていきます。お気に召されますと幸いです!

着物の美しい所作の基本はこの7つ!着付けを自分でする方法は簡単?

街で着物を着ている人を見かけたら、つい振り返って見てしまう、

そんなことありませんか?

「やっぱり素敵!着物っていいな!」

「着物って、なかなか敷居が高いというか・・・。」

「そもそも自分で着られないし、着る機会もないし・・・。」

 

私もそう思っていたうちの一人です。

「着たいけど、まぁ機会があれば着ようかな?」くらいの感じでした。

実際、独身の時に着物を着たのは、

成人式で1回、友人の結婚式で1回、と、まぁそんな程度。

 

しかし、子供が生まれ、子育てする中で、

まず、子供の七五三で、子供に着物を着せたのをきっかけに、

少し着物に興味が湧いてきます。

その後、子供の入園式に、着物で出席していたママを見て、

「素敵!カッコイイ!卒園式には私も絶対着たい!」

そんな気持ちに変わったのです。

 

しかし、着物ってどんなに素敵な着物でも、

着ている人の所作が美しくなければ台無しですよね?

着物を着て、普段の洋服のときと同じ動作をしていたら、

とてもおかしいものです。

 

成人式の時に、私はそれで大失態を犯しました。

着慣れない着物を着て、写真に収まった私。

でき上がった写真を見てみると、なんとハイヒールを履いているかのように、

つま先を外側に開いて立っていたのです。

情けない話です。

 

まぁ今となっては笑い話ですが、

でも、そんな経験をせずに済むものなら、

しない方が良いに決まっています。

 

ですから、私のようにならないよう、

ここでしっかりと着物を着たときの所作について頭に入れておき、

ここぞというときには自信を持って、

格好良く、美しく着物を着こなせるようにしておきましょうね。

 

今回は着物着用時の所作について、シーン別にポイントに紹介します!

 

 

着物での美しい所作!歩き方やトイレなど、よくある7シーン別に紹介!

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ここでは『①立ち方、②歩き方、③座り方、④階段の上り下り、

⑤車の乗り方、⑥食事の時、⑦トイレに行く時』、

この7つのシーンに分けて、それぞれのポイントを紹介していきます。

 

  • 立ち方

背筋を伸ばし、肩を下げます。

お腹が前に出ないように気をつけましょう。

足元はつま先を少し内側に向けるときれいです。

 

  • 歩き方

立った時と同じく、つま先は内側に意識して、

洋服で歩くときよりも歩幅は狭くしましょう。

 

腕は、肘を軽く曲げて身体に添えるようにします。

決して腕を大きく振って歩かないようにして下さいね。

 

  • 座り方

まず、正座するとき。

右足を少し後ろに引き、右手で上前を少し引き上げます。

左手で上前の太もも当たりを押さえて、

右手で上前をなで下ろすようにしながら、腰を落として膝をつきます。

(上前とは、着物を着たときに、外側になる前身頃のことです)

 

正座をしたときに、着物の左右を引っ張って、

生地がピンと張るようにしておくと、シワができにくいですよ。

 

次に、椅子に座るとき。

椅子の左側に立ちます。

右手で上前をつまみ、少し裾をあげるようにして、

椅子の前に移動して腰を下ろします。

 

背中の帯が潰れないように、浅く腰掛けてください。

座っているときは、膝を揃えて背筋を伸ばしましょう。

 

振り袖の時は袖が床に付かないよう、袖を重ねて膝の上に乗せておきましょう。

 

  • 階段の上り下り

右手で上前をつまんで少し裾を持ち上げます。

体重をつま先に乗せるようにして階段を上りましょう。

 

降りるときも同じように右手で上前をつまみます。

少し身体を斜めにすることで階段が見えやすく、楽に降りることができます。

 

  • 車の乗り方

車の扉を開けたら、シートに背を向けるように立ちます。

そして、着物の裾が乱れないように、

また、頭を車にぶつけないように気をつけながら、

お尻から乗るようにしましょう。

 

お尻を乗せたら、身体を回転させて両足を車の中へ。

足を開いて乗り込むことのないようにして下さいね。

 

  • 食事の時

テーブル上のものを取るときに気をつけたいのが、片手で袖を押さえること。

袂に料理が付いてしまったとか、グラスを倒してしまった…

なんてことにならないようにしましょう。

 

また、着物を汚さないために、ナプキンを使用することがありますよね。

着物の時は衿にナプキンを挟むと格好良くありませんから、

帯に挟んで広げるようにしましょう。

もちろん膝の上に広げるだけでも構いませんよ。

 

  • トイレに行く時

ハンカチはすぐに使えるように、襟元に挟んで準備しておきましょう。

 

振り袖の時は、袖を3つ折りにして洗濯ばさみなどで留めたり、

袖同士を結んでおきます。

 

着物、長襦袢、肌着の順に右手と左手に一枚ずつ持ち上げていき、

最後に一気にたくし上げ、着物全体を脇で挟むようにします。

 

トイレが済んで、着物を元に戻すときは、

まず、トイレの蓋を閉めることを忘れないで下さい。

 

たくし上げたときの逆で、左右一枚ずつ元に戻していきます。

帯が潰れていないか、タレが下がっているか、

最後に鏡でしっかり確認しましょう。

 

こういった基本的な動作が身につけば、自信を持って着物でお出かけできますよ!

街の人たちが、着物姿のあなたを憧れのまなざしで振り返るかもしれませんね!

 

 

着物を日常で着る私がおすすめする理由!こんなメリットもあります!

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ここぞというときには、是非とも着物を着たい!

そう思い始めた私は、子供の卒園式から、

小学校の入学式、卒業式も着るようになりました。

 

ただ、それだけでは面白くない!

友人との普段のランチにも着るようになったのです!

 

さすがに「サザエさん」のフネさんのように、

普段着が着物という生活はできませんが、

たまには着物で、というのもアリな生活をしています。

 

着物の良いところはズバリ、流行がないところ。

背格好が似通っていれば、祖母や母から譲り受けた着物だって、

十分着ることができます。

 

それに少しは中年太りしたとしても、着れますから便利ですよね。

洋服にはないメリットだと思いませんか?

 

着物を普段から着るなんて、たいそうだわ!と感じているあなた。

最近では、デニム生地の着物などもあって、

家で洗濯できるカジュアル着物が手ごろな価格で購入できますよ。

 

 

着物の着付けは習わず自分で簡単にできる?私の独学での習得方法!

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ところで、私がランチに着物を着ていくということは、

「自分で着付けができるのね?」と、思われた方へ、

実は私、着付けは一度も習ったことがありません。

着付けの本を買って、独学で着付けを覚えました。

 

私は本だけで着付けを練習しましたが、

オススメはDVD付きの本や、YouTubeなどの動画を観て練習することです。

なぜなら、動画だと一連の流れが分かりやすく、

ページをめくる手間がないからです。

 

YouTubeを利用すれば、お金もかかりませんしね。

(データ通信量を気にする必要はあるかもしれませんが・・・)

 

DVD付きの本を買うときは、以下のことを参考にしてみてください。

 

  • 入門編を選びましょう。

着物や帯、小物などの基礎知識から載っているものが良いでしょう。

 

  • 分厚い本や詳しく書いてある本よりも、簡単でシンプルな本がオススメ。

詳しく説明してくれているものは、とても親切ですが、

一通り目を通すだけで疲れてしまいます。

もし、知りたいのに載っていないことがあれば、

そこだけYouTubeで確認すればOK。

 

ちなみに、私が使っていた本はこちらです。

 

DVDが付いていなくて残念ですが、私にとってのバイブルです。

基礎知識から簡単なヘアカタログ、男性や子供の着付け、

そして最後には、着物を着た時の立ち居振る舞いとマナーまで載っています。

着物の基本が、簡単に一通り網羅されています。

 

人気があるのは、着物界で有名な方が書かれたり、監修された本です。

たくさん出されていますから、一度手に取って見てみてください。

 

とにかく着物は練習あるのみ。

練習を積めば、独学で出来るようになります。

そして、忘れてはいけないのが、所作の練習。

着付けが出来た後、そのまま鏡の前で、

先ほど紹介した所作の練習もしていきましょう。

 

ある程度身につけたら、どんどん着物で外出してください。

着物を着ているだけで注目を浴びますから、

自然と美しい所作を意識するようになり、とても練習になりますよ!

 

 

まとめ

美しい着物の所作を身につけることで、

着物を着ていないときの普段の立ち居振る舞いも、美しくなると思いますよ。

せっかく日本人として生まれたのですから、

着物を着る機会を自分でどんどんつくり、楽しんでみるのもいいですね!

 

また、「着付けは習わなければいけない」と思い込んでいる方がいるとしたら、

そんなことはないのだと、知って欲しいと思います。

独学で身に付けた私の着物姿を、着付けの先生の友達が見て、

「ちゃんと着られてるよ!」と言ってくれています。

実際、着崩れたこともありません。

 

だって、よく考えてみて下さい。

昔の人は、自分で着ていたはず。

だから今の私たちだって、自分で着られるはずですよ!